原作の音声化

たぶんキャッシュのせいなのだろうけど、wordpress が非常に書きにくい。キャッシュは読む人のためには最適化されているけれど書いたり編集したりする人のためにはどんどん不便になっているのではないか。これはもう仕方のないことなのだろうか。

One Liner を voicevox で読み上げて youtube 動画にしてみたのだが、面白くない。思っていたのと何か違う。

voicevox 0.52.2 に新たに追加された、夜語トバリ、暁記ミタマというキャラクターはおそらく小説朗読用に作られたキャラであろう。少なくともそれに適した声質だと思う。

voicevox のイントネーションについては、無償である以上、これ以上のクオリティを求めるのは酷というものであり、十分だと思っている。かなり不満があるのは間の取り方で、今は gemini に言われた通りに、davinci resolve に読み込んでから切り離したり詰めたりして間を調節している。これをしないと物語の朗読にはまったくならない。漢字の読み間違いは voicevox の段階で直している。

まず、やってみて驚いたのは、One Liner のような短編小説は、10分くらいでさくっと読み終えると思うのだが、朗読にすると 1時間を超えてしまうってことだった。私たちは脳の中で、実際の発声と同じスピードで文章を読んでいるわけでないのだ。もっと速いテンポで読んでいる。読み慣れた人ならなおさらそうだろう。そのスピード感で朗読を聞くといかにも遅い。朗読から聞く人には感じないのかもしれないが、原文を先に読んだものには、遅さがかなり耐え難いものに感じられるのではないか。

私は半七捕物帳とか銭形平次捕物控なんかはよく youtube の朗読で聞いた(そういえば audible というのもあったな。解約したけど)。こういうものは今から思えばもともと朗読に向いた文体で書かれているのだ。銭形平次に飽きて聞かなくなったのは展開があらかじめ読めるようになったからで、ラジオ代わりに暇つぶしに聞くにはちょうど良いと思っていた。

youtubeに、チューリップの歴史とか、ネアンデルタール人の話とか、文章で読めば5分くらいで理解できるようなことを30分とか1時間に伸ばしてだらだら語るようなものがよくあるが、あれも暇つぶしに、酒を飲みながら聞いている分にはちょうどよい。知識を知るという意味では wikipedia でも読んだほうがずっと速く効率的だ。

中島敦の李陵や夏目漱石のこころ、吾輩は猫であるなんかも、決して朗読にむいた話ではない。樋口一葉のたけくらべ、にごりえなどもそうだろう。One Liner は比較的たけくらべに近い作品ではないかと思うが、こういう、会話の表面には現れてこない心理的駆け引きというものを、単なる朗読で読まされては、全然頭に入っていかない気がする。

ではドラマ仕立てにして登場人物とナレーターで別々の声を当てればよいか。いっそのこと動画にすればよかろうか。かかる手間ひまはともかくとしてそれはそれで難しそうだ。

エミリー・ブロンテの嵐が丘は何度も映画にリメイクされているが、私の見る限り、ただ美男美女が美麗なスコットランドの原野で暴れたり叫んだりするだけで、原作のイメージを再現しているものは一つもないように思う。それを言えばヨハンナ・シュピリも、児童文学として、童話に徹して書いたものはともかくとして、ハイジ、ジーナ、ローヌの谷でなどどれも、決してそのまま朗読とか映画化に適した話ではないかもしれない。

まともかく今回、原作の音声化とか動画化というのは恐ろしく難しいんだなということはわかった。

「はかもなきこと」はもう手がつけられない。放置するしかない。adsense とか analytics とか、収益化とか、AI生成コンテンツとか、いろいろやってみてわかったことは、何か新しいことをやり始めると、ものめずらしさに最初はアクセスがあるが、すぐにアクセスは激減するということだ。アクセス数を維持するには何か新しいことをやり続けなくてはならない。それ以外に方法はなさそうだ。だからユーチューバーなど次から次に新しい動画を出すのだろう。それが本業ならともかく、やってられない。

私は今のところ完全に無広告でやっている。youtube premium など契約しているから gemini は無課金でもかなりのところまで画像生成してくれているように思う。gemini にはある程度課金していることになっているのではないかと思う。職場のアカウントで gemini を使うといわゆる gemini のウォーターマークというのが(目視できる形で)つくが、個人アカウントではつかないので、やはり課金扱いなのではないかと思っている。

結局検索上位に出るにはある程度広告費を払わねばならぬのだろう。みんなそうやっているのだ。売り上げがあってその一部を広告費に回し、それでさらに検索順位が上がり、売り上げが頭打ちになるまで広告費を増やす。本来はそういうマーケティングをやるべきなのだが、これまた本業ならそうするべきなんだろうが、私は別にそこまでして、自分の作品を商業化したいと思っているわけではない。それでよっぽど売れるなら思い直すかもしれないが。

まあ話は戻るがなんでもかんでも youtube動画にすりゃいいってわけじゃないなという当たり前のことを思ったということだ。

決してこれで良いと思っているわけではないが、一応動画にリンクは貼っておこう。実験作だと思ってもらいたい。再生回数が増えれば後編も作るかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です