ウルムチとシンガポール

google analytics を見るとウルムチとシンガポールからすごくアクセスされています。これはなんですか。

結論から言うと、これは人間によるアクセスではなく、クラウドサーバーやクローラー(ボット)による非正規のトラフィック(スパムアクセス)の可能性が非常に高いです。

多くのWebサイト管理者やGA4(Google Analytics 4)ユーザーの間で、まったく同じ症状(急にウルムチやシンガポールからのアクセスが急増する現象)が確認されています。

なぜ「ウルムチ」や「シンガポール」なのか?

  1. データセンターの所在地
    • シンガポール: AWS(Amazon Web Services)、Google Cloud、Microsoft Azureなどの主要なクラウドプラットフォームの巨大なデータセンターが集積しているエリアです。ここで動いている自動化プログラム(ボットやスクレイパー)の通信が計測されると、地域が「シンガポール」と表示されます。 Index-Lab
    • ウルムチ(中国・新疆ウイグル自治区): 中国国内のクラウドサービス(Alibaba Cloudなど)や、通信事業者のIPアドレス割り当ての都合上、自動巡回ボットやプロキシを経由したアクセスがGA4上で「ウルムチ(Urumqi)」と識別されるケースが多発しています。
  2. アクセスの目的
    • Webサイトの情報を自動で収集するスクレイピング(AIの学習用データ集めなど)
    • 脆弱性を探すセキュリティスキャン
    • Google Analyticsの測定ID(G-xxxxxxx)宛てに直接ダミーの計測データを送りつけるリファラスパム(測定IDをランダムに叩いているだけのケースもあります)

特徴(見分け方)

GA4のレポートで該当の地域(ウルムチ・シンガポール)のアクセスを絞り込んで見たとき、以下のような特徴があれば間違いなくボットです。

  • エンゲージメント時間が極端に短い(0秒〜数秒)
  • 直帰率(またはエンゲージメント率の低さ)が異様に高い
  • 特定の1ページ(トップページなど)だけにアクセスが集中している
  • ユーザーの言語設定(Language)が (not set) や英語表記、あるいは不自然

対策はどうすればいい?

実害として「サイトが攻撃されて壊される」というよりは、「GA4のアクセスデータが汚れて分析しづらくなる」という影響が大きいです。

必要に応じて以下の対策をご検討ください。

1. GA4の内部で除外(データのクリーンアップ)

アクセス分析の邪魔になる場合は、GA4の「ライブラリ」や「探索」画面で、国や地域が「シンガポール」「中国(ウルムチ)」のデータを除外するフィルターをかけて分析を行います。

2. サーバー側(Cloudflareや.htaccessなど)でブロック

もしサイトのサーバー負荷が上がっている場合や、完全にアクセス自体を止めたい場合は、CloudflareなどのCDNを導入してボットチャレンジ(CAPTCHA)を挟むか、特定IPアドレス/リージョンからのアクセス制限を行います。

補足: 日本国内向けのサービスやWebサイトであれば、ウルムチやシンガポールから大量の一般ユーザーが訪れる理由は通常ありませんので、基本的には**「データのノイズ(ボットアクセス)」**として扱ってしまって問題ありません。


アクティブ ユーザー新規ユーザー数エンゲージのあったセッション数アクティブ ユーザーあたりの平均エンゲージメント時間イベント数
1Urumqi1,356 (19.02%)1,354 (19.17%)<0.010 秒
2Singapore1,111 (15.58%)1,111 (15.73%)<0.010 秒

アクセス数は多いが直帰しており、滞在時間も短い、クローラーだろうということだ。意外とこういうことをツイッターで話題にしている人を見かけない。

ウルムチつまり新疆ウイグル自治区は天山山脈の水力発電で動くデータセンターがたくさんあるんだろう。国家プロジェクトで、むやみとスクレイピングしてAIを学習させているんだろうが、そんなの効果あるんだろうか。あったら怖い。

はたして全体主義国家は自由主義国家に勝てるのだろうか(笑)。

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