北斗の拳実写版をホッカイロレンが「実写版デビルマンよりひどい」などと酷評していたので追記したくなった。
すでに書いているが、「アメリカ人が北斗の拳と言い張っているカンフーもののマッドマックス」としてみればそこそこおもしろい。これに北斗の拳を求めるからすべてを裏切られた気分になる。
胸に北斗を刻むシーンはなかなかおもしろかったし、ラストのラスボス戦も「カンフーもののワイヤーアクションのマッドマックス」としてみればそれなりに楽しめるし、何よりみんなバッキバキに筋肉鍛えているのが頑張っている感じが出ていてよかった(私自身はボディビルには何の関心もないのだが)。
これはたぶんアレだよな。ハリウッド版ゴジラを日本人が嫌悪するのと同じ感情だと思う。実写版デビルマンはそれとは全然違うレベルの黒歴史だと思う。
マッドマックスって文明が滅びたあとの殺伐とした世界で、砂漠の中で水源の利権を巡って争うっていうのが根底にあって、それはやはり七人の侍からずっとひきずっている様式美なわけよ。しかし北斗の拳は、確かにマッドマックスっぽいけどただブルース・リーを世紀末のスプラッタものにしただけなわけじゃん。だから北斗の拳として見るとこの作品はなんじゃこりゃとなって、最初からメンタルが門前払いしてしまうのではなかろうか。
日本人ってやっぱ砂漠の民ではないから、水源を巡って争うっていうのがピンとこないんだと思うな。それいうとサンドランドなんてよくもまあ作ったなと思うが、鳥山明はやっぱそういうの好きな人だったんだろうな。
で、 You are already dead っていうシーンは一回しかなくてしかも頭がぐにゃぐにゃしているだけでその頭が破裂するシーンはグロすぎて直接描写するシーンがないんだよな。たぶんホッカイロレンはそこで欲求不満がたまりすぎてしまったのだと思う。