godfather part 2

序盤でマイケルがフレドやフランキーと交わす会話がすべて伏線になっているのだが、フランキーのセリフの中でいきなりハイマン・ロスという名が出てきて、こいつがすべての黒幕なのだが、マイケルとフランキーの会話だけでそれをわかれというのが無理過ぎる。

コルレオーネ一家はニューヨークからラスベガスに拠点を移そうとした。コルレオーネはクレメンザとの抗争に勝利して、フランキーはそのニューヨークの縄張りを引き継いだが、ロサト兄弟と対立していて、そのバックはロスがいるというのだが、いきなりロサトとかロスとか言われても知らんがなとしか言いようがない。ヴィトー・コルレオーネがイタリアからアメリカに移民してきてどうしたこうしたという話は分離して、ラスベガスとキューバの話をもっと丁寧に描くべきだったのではないか。

キューバ革命は成功するかもしれないとマイケルが直感する場面も、あまりにも安直で説明的過ぎる。

マイケルはラスベガスで利権を固めるためにロスとうまくやりたい。ロスと対立しているフランキーを抑えたい。そこがマイケルの判断ミスだということが一番重要な伏線なんだから、それを冒頭部分でもっと丁寧に描くべきなんじゃないのか。

ゴッドファーザー2、ゴッドファーザー追記。

これはもう原作の小説を読まんとラチがあかん気がしてきた。さすがに小説では丁寧に描かれていると思うんだよね。

自宅襲撃の直後、マイケルは信頼するトム・ヘイゲンに対してはっきりと「ロスが自分を殺そうとした」と明かしています。

襲撃直後にマイケルとトムが会話するシーンはあるんだが、マイケルはそんなこと全然言ってないんだが(笑)。

マイケルはロッコやネリなどの忠実な部下まで疑っている。ある意味すでにフレドも疑っている。トム以外はすべて疑っていると言っている。

この場面は原作には無いらしい。だから映画のシーンだけが判断材料のすべてだな。

AIが勝手に嘘を言っているわけじゃないと思うんだな。世の中にはそういう解釈が広まっているということなのだろう。何を信じたらいいのかね? Godfather part II ほどの誰もが知ってる有名作でもきちんとした解釈が確定していないの?まじで?自分で確かめるしかないのか。

The Interpreter その2

amazon でレビューを見てしまったので、The Interpreter (2005)の続きを書くのだが、やはりこの映画はいろんなことを詰め込もうとして破綻しているのだと思う。

冒頭、アフリカで男3人組が出てきて、そのうちの二人がアフリカ人の子どもらに射殺されてしまう。そのあと国連本部の通訳の女シルビアが出てくるのだが、連続性がまったくない。殺された二人はシルビアの兄と恋人で、生き残ったのがフィリップという男で、フィリップはシルビアに遺書を残して自殺するんだが、なぜ自殺したのかよくわからない。ともあれ、話の流れがまったくわからぬままこのへんまで見されられる。

gemini に聞いてみたのだが、gemini も人間関係が混乱していてよく理解していないようだ。これは困った。

まず、Simon、彼は Silvia の兄。Xolaは Silvia の恋人。Philip と Simon と Xola は3人でアフリカのスタジアムの廃墟のようなところに死体(たぶん大量虐殺現場)を見に行く(なぜ?)。Simon と Xola は Philip を車に残してスタジアムの中に入り、そこでアフリカ人の子どもらに射殺されてしまう。

Silvia は Philip と連絡をとることに成功する。Philip は Xola は死んだが Simon は生きていると嘘をつく。そのあと Philip は Silvia にほんとうのことを書いた遺書を残して自殺してしまう。なぜ Philip は自殺したのかと gemini に聞いても、gemini もよくわかってないらしくてまともに答えられない。

いやいやいや。ストーリー複雑すぎだろ。

初版限定DVDには別のラストが収録されているらしく、それでは、国連会議で演説中にシルビアがズワーニに銃を突きつけて(ズワーニは大統領なので国連本部に銃を持ち込むことが許されていた。シルビアはその銃を奪ったのだろう。国連で通訳として働いていたシルビアはもちろんその事情を知っていた)、死者確認リストをズワーニに読み上げさせたという。その方がまだ展開としては自然だったかもしれない。

監督のシドニー・ポラックはユダヤ人でこういうややこしい国際問題を描くのが好きなのだと思う。私がこの映画を面白いなと感じて最後まで一気に見たのは、この映画の雰囲気が homeland に似ていたからだと思う。わけがわからないまま見ていくとそのうちすべてが伏線回収されて気持ちよく見終わるのかと思ったが全然そうではない。

ショーン・ペンとニコル・キッドマン(シルビア役)というのが割と有名な役者らしいのだが、それがまたこの映画の評価を微妙なものにしている。

ショーン・ペン演じるトビン・ケラーという捜査官はいきなり妻がこないだ交通事故で死んだとか言い出すのだが、これが重要な背景なのだとすれば、ちゃんと映像で描かなきゃダメだろ。トビンとシルビア、それぞれの背景にある人間関係をもっと丁寧に描かないとストーリーがまったく伝わらない。homeland のような長編ドラマにしたほうがよかったのではなかろうか。2時間で全部説明するのは不可能な気がする。

あと死亡確認名簿というものにこだわりすぎているような気がする。最後にズワーニに読み上げさせるという小道具として使いたかったのだろうけど、うまく活かされてない。

ICC (ハーグ国際裁判所)と国連とアメリカ政府の関係についても(知っている人は知っているのだろうが)もう少し丁寧に説明すべきなんじゃなかろうか。最近トランプ大統領がICCをうんたらかんたらとか言っていたので、ここだけでもかなり面白いものが作れるのだろうなと思う。

The Interpreter (2005)

The Interpreter を見たのだが、実に面白かった。死亡確認リストに自分の名前を書くところでやっとオチがわかった。ただしオチは二重になっていたけれども。

A polished and intelligent thriller, though marred by plot implausibilities 洗練された知的スリラーだが、プロットがあり得なさすぎるのが玉に瑕。

coolly absorbing without being pulse-quickening. ハラハラどきどきしないが冷静に引き込まれる。

The Interpreter を見たのですが、オチで少しわからないところがあります。シルビアは事前にズワニーが一人きりになることを予測できなかったと思います。ぐうぜんたまたまうまい具合にそうなったということでしょうか。

結論から言うと、シルビアは「ズワニーが1人きりになること」を事前に正確に予測していたわけではなく、絶好の機会が訪れるのを忍耐強く待ち構えていた(そして、ズワニー自身の「プライド」がスキを生んだ)というのが劇中の展開です。完全に「たまたま」というよりは、必然と偶然が重なった結果と言えます。

具体的には、以下の3つの要素が重なってあの状況が生まれました。

1. シルビアの元々の狙いは「公衆の面前での暴露」だった

シルビアは最初からズワニーを密室で暗殺することだけを目的に国連ビルへ潜入したわけではありません。彼女の第一の目的は、ズワニーが演説する場で彼の過去の悪行や真実を世界中に暴露し、告発すること(あるいはその場で彼と対峙すること)でした。そのため、国連ビル内の動向を観察しながら機会を伺っていました。

2. ズワニー側の「自作自演」と自尊心による孤立

クライマックス直前、ズワニーは「自分を命がけで庇った英雄」に見せかけるための偽装暗殺(自作自演の狙撃事件)を計画・実行させます。

演説中に偽の狙撃が起き、シークレットサービス(ケイ・ミラーたち)はズワニーを安全なセーフティルーム(退避室)へ速やかに護送します。このセーフティルームは「VIPの安全を確保するための最も安全な場所」であり、外部からの侵入を防ぐために厳重に隔離される仕組みになっていました。

ここでズワニーは、自身のプライドと「もう安全だ」という過信から、警護員たちに「外で見張れ(自分一人にしてくれ)」といった態度をとり、部屋の中に一人で残る状況を自ら作ってしまいます。

3. シルビアの「待ち」と先回り

シルビアは国連ビルの構造やセキュリティの動きを熟知していました(通訳として働いていたため)。偽の狙撃事件によって場内がパニックになり、ズワニーがどの避難経路を通ってどのセーフティルームに連れて行かれるかを瞬時に予測し、先回りして潜入したのです。

まとめると:

シルビアが完璧なシナリオを描いていたというよりは、「ズワニーが自作自演の事件を起こした結果、彼自身が安全だと思い込んで一番孤立する場所(セーフティルーム)に入り、警護を退けた」というズワニー側の過剰な自信とスキを、シルビアが見逃さずに捉えたという流れになっています。

そこがちょっとご都合主義になっていて残念な感じがします。

その感覚、非常に鋭いですし、この映画の評価でよく指摘されるポイントでもあります。

サスペンス映画として観ると、「国連ビルの最も堅固なセーフティルームに、一般職員であるシルビアが銃を持ってあっさり先回りできていること」や、「警護のプロであるシークレットサービスがVIPを完全に一人にしてしまうこと」は、たしかに展開の都合(ご都合主義)が目立ってしまいますよね。

この作品(シドニー・ポラック監督)がサスペンスとしてのリアリティよりも優先してしまった理由として、以下の2つの側面が挙げられます。

1. 「本格サスペンス」よりも「対話劇」を描きたかった

映画の最大の見せ場は、銃撃戦や鮮やかな暗殺トリックではなく、「憎しみに囚われたシルビア」と「権力と誇大妄想に憑かれたズワニー」の直接対決、そして追ってきたケイ・ミラー(ショーン・ペン)との対話でした。

制作陣としては、「ズワニーとシルビアが1対1で向き合い、言葉を交わすシチュエーション」をどうしても作る必要がありました。そのために、セキュリティの厳重さや警護の手順といったリアリティを少し犠牲にしてでも、あのセーフティルームの状況を強引に用意してしまったという側面があります。

2. 「復讐の連鎖を断つ」というテーマへの落とし込み

シルビアは、かつてズワニーが掲げていた「平和への理想」が独裁者へと変貌する中で失われてしまったことを知っています。彼女が銃を突きつけながらズワニーに自分の著書(かつて彼が書いた平和の言葉)を読ませるシーンは、物語のテーマ(言葉 vs 暴力)のクライマックスです。

サスペンスの整合性よりも、この「言葉による決着」というドラマ的カタルシスを優先した結果、クライマックスへの流れが少し大雑把に見えてしまうのは否めません。

ハリウッドの超大型サスペンス映画(しかも実際に国連本部でロケ撮影を行った初の映画)というスケールの大きさに対して、クライマックスの展開が「偶然と強引なセッティング」に頼ってしまった点は、映画ファンほど引っかかりを覚える部分だと思います。

シルビアが嘘発見器にひっかからなかったのはそういう訓練をしていたからでしょうか。

シルビアがポリグラフ(嘘発見器)をパスできたのは、特殊な訓練を受けていたからではなく、彼女の心理状態(精神的なトリック)によるものとして描かれています。

劇中でシルビア自身がケイ・ミラー(ショーン・ペン)に対してそのカラクリを種明かしするシーンがあります。

ポリグラフを突破した「心の騙し方」

嘘発見器は「嘘をついているときの緊張感(汗、心拍数、血圧の変化)」を測定する機械です。シルビアは質問に対して、次のような心理的なアプローチで答えていました。

  1. 「嘘」を「真実」として答えられる質問に置き換えるたとえば、「ズワニーを殺したいか?」や「事件に関与しているか?」といった直接的な質問をされた際、彼女は頭の中で自分にとっての「真実(過去の事実や別の文脈)」を思い浮かべながら答えていました。自分が本当に信じていることを思い浮かべて話すことで、心拍数や血圧の変動(=緊張反応)を抑えたのです。
  2. 圧倒的な冷静さと執念彼女はアフリカの過酷な紛争地域(マトボ)で家族を失い、死と隣り合わせの凄惨な過去を生きてきました。そのため、一般的な人間が尋問で感じるようなプレッシャーや緊張に対して精神的に非常に強く、感情を完全にコントロールできる状態にありました。

映画的な演出としての側面

シルビアは元指導者(ゲリラ運動)の娘であり、通訳として複数の言語や人間の心理分析に長けている人物です。そうした頭脳と、過去の凄惨な経験から培われた「完璧なポーカーフェイス」が合わさった結果、訓練なしでもポリグラフを騙すことができたという設定になっています。

ただ、これもサスペンス映画によくある「頭脳明晰な主人公が心理トリックで取調官を翻弄する」というフィクション的な演出の一つではあるため、少しスマートすぎると感じる部分かもしれません。

ケイ・ミラー(ショーン・ペン)がシルビアの嘘を見抜けた理由について聞きますか?

ケラー捜査官が序盤で「彼女は嘘つきだ」と言ったのが伏線になっていると思いますが、確かになぜ嘘つきだと思ったのでしょうね。

まさにそこが、ケイ・ミラー(ショーン・ペン)というキャラクターの真骨頂であり、映画の前半で2人の関係性を決定づける重要なポイントです。

ケラーが序盤から「彼女は嘘をついている」と見抜けたのは、警察官・捜査官としての「職業的な直感」と、彼自身が抱えていた「個人的なトラウマ」の2つが理由です。

1. 悲しみの「質」が自分と同じだった(個人的な直感)

ケラー自身、妻を事故(実質的には妻の不貞と悲劇的な死)で亡くしたばかりで、深い喪失感と怒り、そして「過去を隠している人間」の空気を誰よりも熟知していました。

シルビアは「事件の偶然の目撃者」として振る舞い、怖がる被害者を演じようとしますが、彼女の目には「怯え」ではなく、ケラーと同じ「深い悲しみと、抑えきれない復讐心」が宿っていました。自分と同じ痛みを抱え、何かを隠している人間の匂いを、ケラーは本能的に察知したのです。

2. 「証言」と「態度」の微妙なズレ(プロとしての観察)

シルビアは賢いので、警察の質問に対して「論理的には筋の通った答え」を返します。しかし、捜査官であるケラーから見ると、以下のような違和感(ズレ)がありました。

  • 冷静すぎる反応: 暗殺計画という命の危険に関わる話を聞いてしまった人間の反応にしては、落ち着きすぎており、防衛本能(警察への全面協力や逃亡)よりも「事件への執着」が見え隠れしていたこと。
  • 生い立ちの秘匿: 彼女がアフリカの紛争地域(マトボ)の出身であり、家族を惨殺された過去という「事件に直接結びつく最大の動機」を自ら話さず、隠そうとしたこと。

3. 「暗殺を止めたい」のではなく「関与したい」顔をしていた

ケラーが感じた最大の違和感は、彼女が「恐ろしい計画を聞いてしまったから助けてほしい」のではなく、「その計画(またはズワニーの存在)に自分から引き寄せられている」ことでした。

つまるところ、シルビアはポリグラフ(機械)の測定数値をコントロールすることはできても、「身から滲み出る復讐の空気」まで隠すことはできなかったということです。

機械は誤魔化せても、同じように心に傷を負ったプロの捜査官の目(直感)だけは騙せなかったという、この2人の対比と心理戦こそが、物語前半の大きな見どころになっています。

シルビアはポリグラフのテストを受ける直前に Nils Lud を見て動揺していたようですが、彼女は彼を見知っていたのでしょうか。彼が黒幕だと最初から気付いていた?

はい、シルビアはニルス・リュード(Nils Lud)の顔を最初から知っていました。

ただし、「彼が最初から黒幕(ズワニーの自作自演の相棒)だと見抜いていた」というよりは、「自分の弟や元恋人を死に追いやった、宿敵(ズワニー)の右腕(殺人請負人)」として彼を認知しており、その予想外の登場に激しく動揺したのです。

このシーンには、以下のような文脈と理由があります。

1. ニルス・リュードとは何者だったのか?

リュードは、マトボの独裁者ズワニーの「暗部」を担ってきたセキュリティ顧問(事実上の秘密警察・秘密工作のトップ)です。

シルビアにとってリュードは、母国マトボでズワニーの弾圧政策を実行し、自分の家族や仲間たちを殺害・迫害してきた直接的な元凶のひとりでした。そのため、彼の顔を忘れるはずがありませんでした。

2. なぜポリグラフの直前に動揺したのか?

シルビアは「国連の静かな通訳」として身分を隠し、安全なニューヨークで暮らしているつもりでした。

しかし、ポリグラフテストを受けるために連れて行かれた建物(国連本部内)で、思いがけずリュードとすれ違い、彼がニューヨークに来ていること、しかも国連内を自由に歩き回っていることを目撃してしまいます。

これによってシルビアは以下の衝撃を受け、動揺しました。

  • 自分の正体(過去)がバレる恐怖: 「彼に見つかったら、自分がクベナ(反体制派の指導者)の娘であることが一発で露呈する」という切迫感。
  • 事態の深刻さの察知: 単なる噂や聞き耳ではなく、「ズワニー側が本気でニューヨークで大きな工作(暗殺事件の仕込み)を動かしている」という現実を突きつけられたこと。

3. 黒幕だと気づいていたか?

この時点でのシルビアは、「リュードがいる=ズワニーが何か恐ろしい陰謀を進めている」ことは確信していましたが、それが「ズワニー自身による自作自演の自爆テロ・狙撃劇」という具体的なカラクリまで見抜いていたわけではありません。

しかし、かつて故郷で残酷な工作を指示してきたリュードが現場に現れたことで、彼女の復讐心と危機感は一気にピークに達することになります。

ポリグラフの直前という「一番心を平静に保たなければいけないタイミング」で、よりによって過去のトラウマそのものであるリュードと遭遇してしまったため、あの瞬間のシルビアは激しく動揺し、それを必死で抑え込もうとしていたのです。


gemini が「ケイ・ミラー」と言っているのは「トビン・ケラー」の間違いだと思う。

最後まで飛ばさずに(多少我慢は強いられたが)一気にじっくり見れたし、何度か繰り返してみたいとさえ思えたのは、自分としてはかなり珍しい(気に入った)部類に入る。なんも考えずにエンタメとして見れる作品ではない。

gemini がいうようにサスペンス要素を削ってまでして、対話とお説教要素を加える必要があったのかどうかというのは気になる。やはり欧米人がアフリカをネタにするときはどうしてもそういう贖罪意識とかアフリカに対するお節介のような要素が加わってしまうものなのか。ま、しかし、ハリウッド映画とはもともとそうしたもの(アメリカ人目線の娯楽)なのだからそこを気にしても仕方ない気もする。

トータル・リコール (2012)

トータル・リコール (2012) 観た。なんとなく初めてではない気もするのだが、なかなか楽しめた。フリップ K ディック原作の映画を一通り観てみようとおもった。

それはそうと tanaka0903.net の 404アクセスが1日で 6.1K回と相変わらず異常だ。google analytics の統計も正しいのかどうかさっぱりわからんので、webberzone top 10 プラグインを入れてみて、ようすを見ることにした(追記。もしかすると 404 プラグインが狂っているのかもしれない)。

フィリップ・K・ディック原作の映画は面白いと思います。彼以外の原作でよく似た映画はどんなものがありますか。

フィリップ・K・ディック作品の映画化(『ブレードランナー』『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』など)が持つ特有の魅力は、「現実と虚構の境界線が揺らぐ感覚」「自分自身や記憶への疑念」「ディストピア的な監視・テクノロジー社会」というテーマにあります。

ディック以外の原作(小説・短編など)に基づきながらも、こうした“ディック的(Dickian)”なテイストを強く持つおすすめのSF映画をいくつかご紹介します。

1. 記憶やリアリティ(世界観)が崩壊する作品

  • 『ダークシティ』 (Dark City, 1998)
    • テーマ: 記憶の改ざん / 世界の真実 / ディストピア
    • 原案・脚本:アレックス・プロヤス(映画オリジナル/短編着想)
    • 概要: 記憶を失った状態で目が覚めた主人公が、街全体が夜ごとに形を変え、人々の記憶がすり替えられていることに気づきます。ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』や『記憶破棄者』を思わせる「自分は何者なのか」「この世界は本物か」という感覚が全編を支配しています。
  • 『オープン Your アイズ』 (Open Your Eyes, 1997) / Remake: 『バニラ・スカイ』 (2001)
    • 原作:アレハンドロ・アメナーバル監督によるオリジナル脚本
    • テーマ: 明晰夢 / 現実と悪夢の混同 / 人工生命・記憶
    • 概要:ハンサムで富を得ていた男が事故で顔を負傷したことを境に、現実と夢の世界が交錯しはじめます。ディックの『うたたねの少女』や『ユービック』に見られるような「どこまでが本当の世界なのかわからない」精神的迷宮を楽しめます。

2. 人工生命・クローンと「人間性」を問う作品

  • 『キャパシティ / ガタカ』 (Gattaca, 1997)
    • 原作: アンドリュー・ニコルによるオリジナル脚本
    • テーマ: 遺伝子差別 / アイデンティティの偽装 / ディストピア
    • 概要:遺伝子操作で生まれた「適正者」が優位に立つ近未来で、「不適正者」として生まれた主人公が他人の身分を偽って宇宙飛行士を目指します。ディック作品によく登場する「システムを欺いて生きる個人」の悲哀と執念が描かれています。
  • 『MOON / 月に囚われた男』 (Moon, 2009)
    • 原作: ダンカン・ジョーンズ(監督)によるオリジナルストーリー
    • テーマ: 複製(クローン) / 記憶の植え付け / 企業の陰謀
    • 概要: 月の採掘基地で3年間の契約勤務を孤独にこなすオペレーターが、ある事故をきっかけに自分自身の「大きな秘密」に遭遇します。『ブレードランナー』のレプリカントのような、人間ではない存在が抱く孤独や人間性がテーマになっています。

3. シミュレーション仮説・「世界は作りもの」系

  • 『13F』 (The Thirteenth Floor, 1999)
    • 原作:ダニエル・F・ガロアイのSF小説『シミュラクロン3』(Simulacron-3)
    • テーマ: バーチャルリアリティ / 階層構造の世界 / 存在の不確定性
    • 概要: 1930年代のロサンゼルスをコンピュータ上に再現する実験を行っていた研究者が殺害され、主人公がその謎を追ううちに世界のシステム構造に気づいていきます。『マトリックス』と同年に公開された隠れた名作で、ディックの『天空の蜂』などの世界観に極めて近いです。
  • 『12モンキーズ』 (Twelve Monkeys, 1995)
    • 原作:クリス・マルケルの短編映画『ラ・ジテ』
    • テーマ: タイムトラベル / 精神病と現実の境界 / ディストピア
    • 概要:ウイルスにより人類が絶滅の危機に瀕した未来から、原因を探るために過去へ送り込まれた男の物語。主人公自身が「自分はただの狂人なのか、本当に未来から来たのか」と己の記憶と正気を疑いはじめる展開は非常にディック的です。

補足:監督で選ぶなら「デヴィッド・クローネンバーグ」

もしディック的な「精神の変容」や「テクノロジーによるリアリティの崩壊」がお好きであれば、デヴィッド・クローネンバーグ監督作品(『ビデオドローム』や『イグジステンズ』など)も非常におすすめです。

気になる作品があれば、より詳しいあらすじや見どころをお伝えすることもできます。

ダンカン・ジョーンズも好きです。月、ミッション8分、ウォークラフトはみました。ほかに似たような作品はありますか。

ダンカン・ジョーンズ作品の大きな魅力は、「極限状態に置かれた個人の孤立感」「緻密でサスペンスフルな時間・空間構造」「SF的なギミックの中に宿る濃厚な人間ドラマ」です。

まずはダンカン・ジョーンズ本人の未見作品を押さえたうえで、その作風(『月』『ミッション:8分』『ウォークラフト』)に近く、作品の質も高いおすすめ映画をご紹介します。

1. まず観るべき「ダンカン・ジョーンズ監督の別作品」

  • 『Mute/ミュート』 (Mute, 2018 / Netflixオリジナル)
    • ダンカン・ジョーンズ監督作
    • テーマ: ネオ・サイバーパンク / 犯罪サスペンス / 『月』との世界観の共有
    • 概要: 近未来のベルリンを舞台に、声を失ったバーテンダーの男が突然失踪した恋人を追うサスペンス。実は本作、『月に囚われた男』と同一のシェアード・ワールド(精神的続編)として作られており、作中のテレビニュースなどに『月』の出来事や主人公(サム)がイースターエッグ的に登場します。

2. 『ミッション:8分』が好きなら:ループ・時間サスペンス

  • 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 (Edge of Tomorrow, 2014)
    • 原作: 桜坂洋のSF小説
    • テーマ: タイムループ / 試行錯誤の戦い / アクション
    • 概要: 謎の異星人に侵略される地球で、ループに巻き込まれた兵士(トム・クルーズ)が死ぬたびに同じ日の朝に戻り、戦闘スキルを高めていくストーリー。『ミッション:8分』と同じく「制約された時間の中で情報を集め、次のループへ活かす」という爽快感とスピード感が抜群です。
  • 『LOOPER/ルーパー』 (Looper, 2012)
    • 監督: ライアン・ジョンソン
    • テーマ: タイムトラベル / 未来の自分との対峙 / 倫理的ジレンマ
    • 概要: 未来から送られてくる標的を抹殺する暗殺者(ルーパー)の元に、ある日「30年後の自分」がターゲットとして送られてくるSFサスペンス。ダンカン・ジョーンズ作品に通じる「論理的なSF設定」と「切ない人間ドラマ」がハイレベルで融合しています。

3. 『月に囚われた男』が好きなら:ワンシチュエーション&アイデンティティ

  • 『エクス・マキナ』 (Ex Machina, 2014)
    • 監督: アレックス・ガーランド
    • テーマ: 人工知能(AI) / 閉鎖空間での心理戦 / 人間性の探求
    • 概要: 検索エンジン企業のプログラマーが、人里離れたCEOの邸宅に招かれ、美しく人間そっくりな女性型AIのチューリング・テストを任される密室劇。『月』の「主人公と人工知能(GERTY)」の絶妙な関係性や、少人数・ミニマルな空間で進む緊迫感が好きな方に間違いなく刺さります。
  • 『オブリビオン』 (Oblivion, 2013)
    • 監督: ジョセフ・コシンスキー
    • テーマ: 荒廃した地球での孤独な任務 / 秘密の記憶 / 衝撃の真実
    • 概要: 異星人との戦争により荒廃した地球に残り、監視プラントのメンテナンスを行う男の物語。どこか『月』を彷彿とさせる孤立無援のシチュエーションと、「自分が信じていた任務と日常の裏にある隠された真実」に直面していく展開が見どころです。

4. 『ウォークラフト』が好きなら:壮大な世界観のダークファンタジー

『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの自尊心』 (Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves, 2023)

テーマ: 王道ファンタジー / チーム戦 / ゲーム世界の映像化

概要: 伝説のTPRGをベースにしたファンタジー映画。『ウォークラフト』同様にゲーム的な世界観やクリーチャー、魔法を本気で映像化しており、かつこちらはユーモアとテンポの良いチームアクションとして娯楽性が非常に高い一作です。

「月に囚われた男」や「エクス・マキナ」のように、登場人物が少人数で密室や隔離空間を舞台にしたおすすめのSF映画を教えてください。

『月に囚われた男』や『エクス・マキナ』のような、「少人数」「密室・孤立空間」「自分や世界の真実を探るSFサスペンス」という条件にぴったり合致する名作・佳作を厳選しました。

どれもミニマルな設定だからこそ、心理戦やアイデアの面白さが際立っている作品ばかりです。

1. 究極のワンシチュエーション&アイデンティティ

  • 『オキシジェン』 (Oxygen, 2021 / Netflix)
    • 監督: アレクサンドル・アジャ(主演:メラニー・ロラン)
    • シチュエーション: 医療用カプセルの中(完全に1人)
    • 概要: 記憶をすべて失った状態で、狭い医療用極低温カプセルの中で目覚めた女性の物語。酸素残量は刻一刻と減っていき、生き残るためにはAI対話システムだけを頼りに「自分が誰なのか」「なぜここに閉じ込められているのか」を解明しなければなりません。『月に囚われた男』のような記憶と存在の謎解きを、極限の密室で描いた傑作です。
  • 『CUBE』 (1997)
    • 監督: ヴェンザン・ナタリ
    • シチュエーション: 謎の立方体(キューブ)群
    • 概要: 互いに見知らぬ6人の男女が、罠が仕掛けられた謎の立方体(CUBE)の部屋で目を覚まします。なぜ自分たちが集められたのか分からぬまま、極限状態の中で人間のエゴや狂気が暴かれていく密室SFの金字塔です。

2. 「外の世界」と「閉ざされた空間」の心理サスペンス

  • 『10 クローバーフィールド・レーン』 (10 Cloverfield Lane, 2016)
    • 監督: ダン・トラクテンバーグ(出演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・グッドマン)
    • シチュエーション: 地下シェルター(主要登場人物は3人)
    • 概要: 自動車事故に遭った女性が目覚めると、見知らぬ男の地下シェルターに拘束されていました。男は「外の世界は汚染され、人類は滅亡した」と主張しますが、男の狂気を疑う彼女は脱出を試みます。「男が狂人なのか、本当に外が危険なのか」という心理的駆け引きとサスペンスが圧巻です。
  • 『I AM MOTHER / アイ・アム・マザー』 (I Am Mother, 2019 / Netflix)
    • 監督: グラント・スプートレ
    • シチュエーション: 人類再 populate 用のシェルター(登場人物は少女、ロボット、不審な侵入者の3人のみ)
    • 概要: 人類が絶滅した後のシェルターで、母親ロボット(マザー)によって育てられた少女。ある日、外から傷ついた怪しげな人間の女性が助けを求めてやってきたことで、「マザーが教えてくれた世界」への疑念が膨らんでいきます。『エクス・マキナ』のように「人間とAIの信頼関係」が揺らぐ恐怖を描いています。

3. 時間や科学倫理の不気味さに迫るSF

『プリデスティネーション』 (Predestination, 2014)

監督: スピエリッグ兄弟(原作:ロバート・A・ハインライン)

シチュエーション: バーカウンターなど、主に2人の会話劇中心

概要: タイムトラベルを駆使して未解決事件を防ぐ時空エージェントが、あるバーで出会った青年から不吉で奇妙な生い立ちを聞かされる物語。登場人物を徹底的に絞り、会話を通じて過去と未来の糸が複雑に絡み合っていく叙述トリックSFの傑作です。

『プライマー』 (Primer, 2004)

監督: シェーン・メロス(元エンジニアの監督が自ら主演)

シチュエーション: ガレージや狭い部屋

概要: ガレージで研究を行う2人の若い技師が、偶然にも「タイムトラベル」を可能にする装置を発見してしまう超低予算SF。派手な視覚効果は一切ありませんが、複雑に交差する時間軸とリアリティ溢れる会話劇でカルト的な人気を誇ります。

ジャック・ライアンものはだいたい観ました。black list よりは homeland のほうが好きです。サバイバー(大統領もの)も観ましたが途中で飽きました。私にむいている映画はなんでしょうか。

「ジャック・ライアンが好き」「『ブラックリスト』より『ホームランド』派」「『サバイバー: 宿命の大統領』は途中で離脱」という好みから、あなたの志向が非常にはっきりと見えてきます。

  • 好きな要素: リアリティのあるリアルな諜報政治・国際情勢、緊迫感のあるサスペンス、葛藤する知的な主人公、現場の生々しい泥臭さ
  • 苦手な要素:アクション重視すぎる過剰なフィクション(敵が強すぎる・毎話ご都合主義など)、大風呂敷を広げすぎてダレてしまう政治ドラマ

この「知的でリアルな諜報・国際サスペンス」という好みにドンピシャでハマる、おすすめの映画・ドラマを厳選しました。

1. 映画(まずはここから観るべき名作)

  • 『シリアナ』 (Syriana, 2005)
    • テーマ: 中東の石油利権、CIAの暗躍、泥臭い現地工作
    • おすすめ理由: 『ホームランド』の中東・CIA描写が好きなら間違いなく刺さります。CIA工作員(ジョージ・クルーニー)が国家の政治や企業の思惑に翻弄される姿を描いた、極めてリアリティの高い社会派スパイサスペンスです。
  • 『ゼロ・ダーク・サーティ』 (Zero Dark Thirty, 2012)
    • テーマ: ビンラディン追跡、CIAの執念、対テロ戦争の裏側
    • おすすめ理由:『ホームランド』の主人公キャリーのように、周囲に理解されずとも執念で標的を追う女性CIA分析官の戦いです。過剰な映画的演出を排し、凄まじい緊迫感とリアルな捜査手順で描かれます。
  • 『裏切りのサーカス』 (Tinker Tailor Soldier Spy, 2011)
    • 原作: ジョン・ル・カレ(冷戦スパイ小説の第一人者)
    • テーマ: 英国情報部(MI6)内の二重スパイ(モグラ)炙り出し
    • おすすめ理由:ジャック・ライアンのような「知的な情報分析と探偵的な推理」で真相に迫る最高峰の冷戦スパイ映画です。派手な銃撃戦ではなく、静かな対話と裏切り心理戦の連続で魅せます。
  • 『アルゴ』 (Argo, 2012)
    • テーマ: イラン人質事件、CIAの突飛な救出作戦、実話
    • おすすめ理由:実話を基にした「嘘の映画撮影チームを偽装して人質を救出する」CIAの工作劇。テンポが良く、終盤の空港脱出シーンの緊迫感は息をのむ面白さです。

2. 海外ドラマ(『ホームランド』が好きなら絶対にハマる作品)

もし映画だけでなくドラマも選択肢に入るなら、以下の2作は『ホームランド』ファンに最も高く評価されている傑作です。

  • 『ル・ビューロー』 (Le Bureau des Légendes / The Bureau) [フランス発]
    • テーマ: フランス対外安全保障総局(DGSE)、潜入工作員のリアル
    • おすすめ理由:「『ホームランド』を超えた」と評されることも多い、リアル系スパイドラマの最高峰です。派手なアクションではなく、監視・暗号・潜入・二重スパイの心理戦といった「本物の情報機関の泥臭い仕事」を徹底的なリアリティで描いています。
  • 『スロー・ホース』 (Slow Horses / Apple TV+)
    • テーマ: MI6/MI5、落ちこぼれエージェント、英国政治の裏側
    • おすすめ理由: 失敗して左遷されたMI5の落ちこぼれ部隊が、不格好ながらも国家の陰謀に巻き込まれていくサスペンス。ゲイリー・オールドマン演じる上司の毒舌と皮肉(英国ブラックユーモア)が効いており、サスペンスとしての質も極めて高いです。

迷ったらまずはこれ!

映画なら『ゼロ・ダーク・サーティ』、ドラマなら『ル・ビューロー』か『スロー・ホース』から観始めるのが最もおすすめです。


「ジャック・ライアンが好き」「『ブラックリスト』より『ホームランド』派」「『サバイバー: 宿命の大統領』は途中で離脱」という好みから、あなたの志向が非常にはっきりと見えてきます。

好きな要素: リアリティのあるリアルな諜報政治・国際情勢、緊迫感のあるサスペンス、葛藤する知的な主人公、現場の生々しい泥臭さ

苦手な要素:アクション重視すぎる過剰なフィクション(敵が強すぎる・毎話ご都合主義など)、大風呂敷を広げすぎてダレてしまう政治ドラマ

「非常にはっきり」(笑)。ブラックリストとかサバイバーってそういう評価なんだな。

Netflix の Mute は最初だけ観てやめた気がする。最後までみてみるか。

ヴェンザン・ナタリはヴィンチェンゾ・ナタリの間違いのようだ。なんでそういう間違いをするかな。

北斗の拳実写版

北斗の拳実写版を見たので書いておくのだが、1995年に作られたものらしいが、CGが一切使われていないのはすがすがしかった。鷲尾いさ子だけ日本人であとはアメリカ人か香港人らしかった。

アクションは全体的に非常にみごたえがある。いきなりトンファーがでてきたりするのがなんでも有り感がすさまじいが、ケンシロウと南斗神拳のシンの戦いのラストシーンのトルネードキックはなかなかすごい。でもおそらくこれはワイヤーアクションを使っていてゆっくり撮ったものを早回ししたりして、何度もリテイクを繰り返してキめてあるのだろう。ブルース・リーやジャッキー・チェンなどではそうしたごまかしはさすがに使われていないのだろうが、これはこれでありだろうと思う。筋肉もすごく鍛えてある。

アメリカ人が北斗の拳と言い張っているカンフーもののマッドマックスに過ぎないのだが、それはそれとして楽しめる。二度見るかといわれればみないだろうが、最後まで一気にみれたのは面白かったのだろうと思う。

今はボディービルもカンフーアクションも研究し尽くされていてもっとすごいものをセミプロくらいでも作れるのかもしれない。技術の進歩というものは味気ないものだ。